本のまとめ「読むだけですっきりわかる世界史中世編(後藤武士)7」

モンゴル帝国1206〜1271

 

世界史上最大の帝国
テムジン=チンギス・ハン 
千戸制。行政組織、軍事組織を全国民統一。最強騎士軍団誕生。イスラム王朝のホラズム朝を滅ぼす。
三男オゴタイが後継者となり次男のチャガタイチャガタイハン国。
金を滅ぼす。南宋には苦戦。首都をカラコルムに。駅伝制整備。
西方指揮官バトゥが有能で東欧まで侵入、ポーランド・ドイツ連合軍もワールシュタットの戦いで破る。しかしオゴタイの死の報で帰国。後継者争いで揉める様子にバトゥはモンゴル帝国を見限り、キャプチャクハン国建国。
四代目モンケが即位して落ち着き、指揮官フラグによりアッバース朝を滅ぼす。モンケ死後そのままイルハン国建国。

 

 

五代目フビライ・ハン
中国支配に力を入れる。国号を元とする。二重統治体制。中枢はモンゴル人、その下に諸部族出身者の色目人。中国人は冷遇。南宋や高麗を滅ぼす。貿易が盛んになりムスリム商人の隊商が盛んになり、広州などの港が栄える。高鈔という紙幣も流通。
ローマ教皇からプラノ・カルピ二、フランス王からルブルックが派遣されてくる。西欧にモンゴル情報が伝わる。東方見聞録のヴェネツィア商人マルコポーロフビライに17年間仕えた。
帝国にイスラム教が広がる。天文学の授時暦。初期イルハン国がキリスト教保護だったので使者モンテコルヴィノは中国初の大司教に。チベット仏教も盛んになりパスパ文字も考案される。
元は支配下地域の文化に介入しなかったので、文化も花開く。歴史小説水滸伝」「西遊記」「三国志演義」はこの時代にまとめられる。

 

 

衰退
分割相続による分裂、広がりすぎて地方は独立、ペスト流行などで衰退。
チャガタイハン国からティムール朝、キャプチャクハン国からモスクワ大公国が台頭。高鈔乱発でインフレ、塩専売などで不満が高まり白蓮教が農民支持を得て、紅巾の乱が起こる。朱元璋が明を建国。