本のまとめ「読むだけですっきりわかる世界史古代編(後藤武士)2」

ギリシャの世界


前期エーゲ文明=クレタ文明=ミノス文明
紀元前2000~1400
平和 クノッソス宮殿
ギリシャ神話の時代
ミノス王がミノタウルスを迷宮に封じ込める
生贄を防ぐテセウス♡ミノスの娘アリアドネ
ミノタウルスを退治しアテナイ
テセウスの父アイゲウスが身を投げる→エーゲ海

 

後期エーゲ文明=ミケーネ文明やトロイア文明
紀元前1600~1200 戦争が始まる
トロイア戦争 トロイの木馬 カッサンドラの悲劇 貢納王政 シュリーマン
この後の暗黒時代にイオニア人、アイオリス人、ドーリア人に分かれる

 

ポリス 前8世紀
都市国家アクロポリス アテネ、スパルタ、テーベ等
ギリシャ神話の中心、アクロポリス12神の1人アポロンを祀ったアポロン神殿にある神の言葉「デルフォイの神託」
オリンピアの祭典
選民思想

ギリシャ人=ヘレネス 他=バルバロイ
アゴラ(広場)で市民による民主政 奴隷あり
スパルタ:スパルタ教育 リュクルゴス 少数のドーリア人による支配 奴隷ヘイロータイ 商工業ペリオイコイ
アテネ:植民市(マルセイユナポリイスタンブールなど)をつくり貿易で富を得る平民 重装歩兵 声が大きくなる ソロン ペイシストラトス 僭主政治との戦い クレイステネスの改革 僭主台頭防止システムの陶片追放

 

ペルシャ戦争 前498~479
アケメネス朝ペルシアVSギリシャ
マラトンの戦い ギリシャ勝利
テルモピレーの戦い ペルシャ勝利
サラミスの戦い テミストクレスの三段櫂船 ギリシャ勝利

 

ギリシャ衰退
逆襲が不安なので軍事同盟:デロス同盟
盟主アテネの将軍ペリクレス 民会での直接民主制 だったのに権力を握ることで他の地域を支配 スパルタ率いるペロポネソス同盟と戦う ペロポネソス戦争 アテネは疫病で将軍を失い衆愚政治になりスパルタ勝利 その後テーベが覇権 弱ってくギリシャフィリッポス2世率いるマケドニアが来てポリス時代終わり 前336

 

ギリシャ文化
叙事詩 ホメロス トロイア戦争の「イリアス」「オデュッセイア」 ヘシオドス
叙情詩 サッフォー 出身レスボス島 レズの語源
三大悲劇詩人 アイスキュロス トロイア戦争ギリシャ側「アガメムノン
ソフォクレスオイディプス王」テーベ王政で母親と関係 フロイトのエディプスコンプレックスはここから
エウリピデス「メディア」
哲学 水のタレス 数学のピタゴラス 火のヘラクレイトス アトモス原子のデモクリトス
ディベート講師のソフィストを批判するソクラテス無知の知」とその弟子プラトン心が大事「イデア論
ドーリア式建築パルテノン神殿

アレクサンドロス
父フィリッポス2世暗殺後、即位(前359~336)
西の大国ギリシャを破って東の大国アケメネス朝ペルシアも破るイッソスの戦い、アルベラの戦い
エジプトや西インドまで征服範囲を広げる
後継者を定めなかったのでプトレマイオス朝エジプト、セレウコス朝シリアアンティゴノス朝マケドニアに分裂。

アレクサンドロスから三国滅亡まで(前30まで)をヘレニズム時代という。ギリシャ文化とオリエント文化の融合、混血、アレクサンドリア
ヘレニズム文化

世界市民主義コスモポリタニズム

アレクサンドロスの家庭教師はプラトンの弟子アリストテレス

哲学 禁欲のストア派VS快楽のエピクロスユークリッド幾何学エウクレイデス

アルキメデスの原理アルキメデス

本のまとめ「読むだけですっきりわかる世界史古代編(後藤武士)1」

人類発症から古代オリエント


猿人:440万年前ラミダス猿人(アルディ)200万年前アウストラロピテクス
原人:100万年前ジャワ原人 北京原人
ネアンデルタール人:3万年前 祖先ではない 絶滅
クロマニヨン人:4〜1万年前 スペインのアルタミラ洞窟の壁画

 

文明の発祥 7000年前〜
オリエントとは現在のエジプトを含めた中東地域

 

エジプト

紀元前3000〜700

古王国、中王国、新王国
古王国:首都メンフィス ピラミッドの時代 王=多神教であるが特に崇められた太陽神ラーの子=現人神=ファラオ による神権政治 ギザのピラミッド クフ王カフラー王メンカウラー王
中王国:首都テーベ 遊牧民ヒクソスの侵入
新王国:ヒクソスを追い出す→トトメス3世→アメンホテプ4世によるアケトアトンへの遷都、アマルナ美術→ツタンカーメン
エジプト文化:死後の世界でパピルスに書かれた死者の書を審判に使う 復活に備えて肉体が必要→ミイラ
ナイルの氾濫時期を知るのに太陽暦 3種の文字を使用、神聖文字(ヒエログリフ)等 ナポレオンのエジプト遠征で発見したロゼッタストーンで解読

 

メソポタミア
紀元前3500〜
シュメール人楔形文字アッカド人、サルゴン1世→シュメール人最後の王朝、ウルナンム法典、神を崇拝する塔ジッグラト
紀元前2000〜
古バビロニア王国=バビロン第一王朝、ハンムラビ王、ハンムラビ法典「目には目を、歯に歯を」→ヒッタイト、カッシート、ミタンニ
太陰暦、六十進法、ノアの方舟のモチーフであるギルカメシュ叙事詩

 

セム系3語族
アムル人:首都ダマスクスの王
フェニキア人:海港都市国家シドン・ティルス、アルファベットの元フェニキア文字
ヘブライ人:ユダヤ人 紀元前1500〜パレスチナに定住→一部がエジプトに移住→エジプトで圧政、救世主メシアを求める→モーセ登場(ヘブライ人新生児皆殺しから逃げてエジプト王女に育てられるも、神の啓示を受けてヘブライ人を救い出す、追っ手から逃げる際、海を割る:出エジプトモーセ十戒→40年の放浪
紀元前1100〜ヘブライ王国 ダヴィデ、ソロモン →北はイスラエル王国アッシリアにより滅亡)、南はユダ王国に分裂 (新バビロニアにより滅亡、バビロン捕囚

アッシリアと分裂4王国
アッシリア紀元前2000〜600
古代オリエントを最初に統一した最初の世界帝国 首都にニネヴェ、アッシュル・バニパル王の図書館 年度版が焼かれて丈夫になった
分裂4王国:新バビロニア、リディア、メディア、エジプト

 

アケメネス朝ペルシア
紀元前550〜前330
アッシリアに次ぐ大帝国 キュロス2世→カンビュセス1世→ダレイオス1世(全盛期)広すぎる故、知事サトラップ、それを監視する王の目、王の耳設置、ギリシャとのペルシャ戦争に負け→3世の時にアレクサンドロスに滅ぼされる→その後3国に分裂(セレウコス朝シリアなど)→バクトリア・パルティアなどが独立
ゾロアスター拝火教)を保護
善・光の神アフラマズダ✖️悪・闇の神アーリマンの3000年毎の優劣 最後の審判

 

ササン朝ペルシア
224〜651
シャープール1世はローマ皇帝を捕虜に
ゾロアスター教聖典アヴェスター編纂、新教マニ教(いろんな宗教いいとこ取り)を保護
最盛期ホスロー1世 
イスラム勢力とニハーヴァンドの戦いで敗れる

本の感想「火花 又吉直樹」

「バッドエンドはない、僕達はまだ途中だ。」

 

これは漫才師として駆け出しの主人公徳永と尊敬する売れない先輩漫才師神谷、2人の日常を描いたものである。徳永=又吉、神谷=おそらく実在する先輩芸人、とする自伝的小説である。


話は主人公徳永の漫才師コンビと神谷コンビが地方の花火大会の祭りのステージで漫才をする場面から始まる。

花火の大音量の前で誰にも聞いてもらえない漫才を披露した徳永コンビはその状況に打ちのめされるが、神谷はそんな状況でも自分のやりたい無茶苦茶な漫才を披露して主催者側から猛烈に怒られる。

その後の飲み会で二人は出会う。徳永は神谷の面白いと思う事ならなんでもするという漫才師としての純粋な姿に惹かれる。


花火というのは大きくて美しくて皆が好きなものだ。つまり世間の比喩である。世間を前にしても自分のやりたいように自分らしく好きにやる、声が届かなくても好きに生きるというのが神谷だ。

神谷の自分らしく生きる人間的魅力に徳永は惹かれる。しかし他の大多数の人や読者の多くの人が神谷を魅力的だとはおそらく思っていない。そこに出る杭は打たれる現代日本に対する示唆が含まれている。

 

破天荒であれということでは無く、純粋に自分らしく生きろという事だ。自分らしく生きるその過程で成功したり失敗したりするし世間から外れる事もある。そんな人に優しくできるのは自分らしく生きようとしてる人だけだ。皆がそうやって生きていればもっと違う社会になるのではないか。

 

何事にも通じる事を漫才師という生き方を通して学んだ。

自分の生き方や今の世の中を考えるきっかけになった本だった。