本のまとめ「読むだけですっきりわかる世界史近代編(後藤武士)3」

植民地以前のアジア諸国

 

 

サファヴィー朝1501~1736
イランにイスマーイール1世がティムール朝に変わりシーア派を国教とするサファヴィー朝を建国。この王朝によりイランにシーア派が根付く。5代アッバース1世で最盛期。世界の半分と言われた都市イスファハーンを建設。彼の死後衰退。

 

 

ムガル帝国1526~1858
ティムールの子孫バーブルがインドでイスラムムガル帝国建国。二代目はサファヴィー朝に助けてもらう。三代目アクバルで最盛期。人頭税ジズヤを廃止。カーストを否定するシク教イスラムヒンドゥーの融合を目指す信仰が流行っていたので、宗教融和政策をとる。文化の融合も起きた。言葉の融合ウルドゥー語、建築の融合タージ・マハル廟ができる。六代目アウラングゼーブ帝で最大版図を実現するも人頭税を復活させ、ヒンドゥー教を否定したので反発を招き、西インドにヒンドゥー国家のマラーター王国ができた。

 

 


かつて金を打ち立てた中国東北部女真族のリーダーヌルハチにより金(後金)建国。八旗という軍事行政組織を整え満州文字をつくる。二代目太宗が清に改める。
明は張居正が財政を立て直すも死後めちゃめちゃになり農民の李自成の反乱で滅亡する。明の武将呉三桂は清に降伏。名君順治帝行政改革、宦官を政治から遠ざける。武将鄭成功も退け中国全土を統一する。

 

 

三世の春
次の康熙帝雍正帝乾隆帝はいずれも名君で三世の春と呼ばれる。

 

康熙帝は三藩の乱鎮圧、台湾も統一。ロシアのピョートル1世とネルチンスク条約を締結し国境を策定。文字の獄という思想弾圧を行う。漢字辞典の康熙字典、百科事典の古今図書集成を編纂。

 

雍正帝は最高機関である軍機処設立。恐怖政治を行う。地丁銀制など税制度を整える。

 

乾隆帝は遠征をたくさん行い、新疆を征服。チベット外モンゴルなども支配したが直接統治はしなかった。満州人の辮髪文化は強要。チベット仏教は保護したが白蓮教などの民間宗教は弾圧した。これが清の寿命を縮める。古今の名著を集めた四庫全書を編纂。海禁政策を解いたので銀が大量に入ってくる。朝貢外交を強要したがヨーロッパは従わなかったので広州だけで公行という商人組合だけを許可。顧炎武により考証学が生まれる。バロックと中国の調和建築である円明園建設。カトリックの布教スタイルにすったもんだして寛容的な布教が認められなくなり乾隆帝キリスト教布教を禁じた。典礼問題。