本のまとめ「読むだけですっきりわかる世界史中世編(後藤武士)2」

隋・唐の巨大帝国と東アジア

 

 

隋581~618
北周の家柄の楊堅が皇帝文帝となる。後漢以来400年ぶりの統一王朝。
科挙、均田制、租庸調制。
二代目煬帝が悪政。大運河設立。高句麗遠征失敗。

 

 

唐618~907
初代皇帝は李淵、二代目太宗(李世民)が名君で「貞観の治」と呼ばれる。三省六部の整備。御史台設置。律令格式整備。東突厥を破る。三代目高宗は高句麗を破り安東都護府設置。

 

 

武韋の禍
高宗の王皇后と側室を残酷に殺したのが則天武后=武則天。高宗死後自ら皇帝となる。息子の中宗が奪うも妻の韋后に殺される。排除したのが玄宗
玄宗の治世前半は「開元の治」と呼ばれる善政、後半は暗愚。きっかけは楊貴妃。府兵制が崩壊して募兵制となり指揮する節度使が力を持つ。楊一族が権力を独占するようになり反乱したのが安禄山安史の乱。鎮圧のために異民族の力を借りて唐はさらに弱体化。各地で半自律勢力の藩鎮ができる。
増税となる両税法と塩の専売制を開始したことで密売マフィアが生まれ、王仙芝が反乱を起こす。黄巣の乱。それを鎮圧した朱全忠の梁から王朝が乱立する。五代十国時代907~979

 

 

唐の文化
世界最大の都市、長安玄奘や義浄が新しい仏教を伝える。天台宗真言宗禅宗や浄土宗も。キリスト教異端ネストリウス派景教
ゾロアスター教マニ教イスラム教も。ササン朝滅亡によるイラン人移住でポロや唐三彩などのイラン風文化も広まる。
港は揚州や広州、ムスリム商人。外国人官僚の阿倍仲麻呂儒教学者、孔穎達。科挙の初期は漢詩が重要。李白杜甫白居易。古文で韓愈や柳宗元。書画で呉道玄や顔真卿